
「竹割三年 編み八年」という言葉がある。
竹割(ヒゴ作り)に3年、編みに8年の修業をつんで、ようやく一人前の竹職人になると言うことらしい。
おタケの場合、10年もたったら目が衰え、指先が震え、おまけにヒゴの数を間違えて竹細工どころでなくなってしまう。
晴耕雨読ならぬ“晴遊雨竹”のなかで、竹割に当てる時間をヒゴ作りの道具作りにしてしまうから、まるで修業にならない。
幸い趣味の竹細工だから、それで良しとしよう。
3年の間、編む毎に、ヒゴの大切さをイヤというほど思い知った。
ヒゴ厚と幅の精度のいい加減さは、そのままかごのあちこちに現れる。
編み目のサイズはヒゴ幅と厚さで調整するのが本来だが、ゆるゆるに編んで大きめに作ろうとすると十中八九失敗する。
こうしたことを学習しながら、基本となる四つ目編み、六つ目編み、ござ目編み、網代編みなどをやってみた。
当然のごとく、不出来なかごや平編みのまま放置された編物が増えてくる。
そのため、引き取ってもらえる可能性があるかごを作ることになる。
幼い頃から実用的な六つ目かごを見て慣れ親しんでせいもあるが、
連続した六角形の編み目が好みだ。
六つ目編みは、ヒゴの数が少ないにもかかわらず強固で軽量、作っていても楽しい。

縄文時代の遺跡から六つ目編みが見つかっているそうだ。
四つ目編み、網代編みにくらべ、簡単そうだが案外難儀する編み方だ。
そう思うと、六つ目を編んでいた縄文人も大したものだと見直してしまう。
目が大きく丈夫で昔からかご編みに使われてきたため「かごめ」とも言う。
竹細工教室のオカモト先生は“六つ目編み”とは言わず、よく「かごめ」と言う。
竹細工のある日、ふと気がついた。
その昔、幼い娘や甥、姪たちと一緒に唄って遊んだ“カゴメ カゴメ”。
“カゴメカゴメ かごの中の鳥は いついつ出やる・・・”。
“カゴメ≒ウミネコ”という認識の自分にとって、何か変な歌だなと長~いこと思っていたが、
“籠目、籠目、籠の中の鳥は ・・・”ということが3年間の竹細工でようやく解けた次第♪
易しそうに見えて、初心者にとっては意外に難しい
“かごめ(六つ目編み)”。
オカモト先生が動画で編み方(↓)を分かりやすく説明
しています。