コロナ禍2年目の近況報告

コロナ下の外出自粛で出来たこと(第2報) / 井上建雄(20210712)


早期実現が困難と思われたワクチンが開発・承認され接種が開始されたこと、 トランプのハチャメチャな言動の報道が絶えたことから、2021年は多少明るく なるかと思いましたが、どうやら期待はずれのようです。
前置きはさておき、 昨年1年間は、フニャフニャと情けない外出自粛の日々を繰り返していましたが、 ある日、意を決して長年の懸案事項に取り掛かることにしました。 それについては“コロナ禍の1年 外出自粛で出来たこと 【こちら】” でご報告の通りですが、 結果として、写真整理・年表作成、室内整理、屋外整理、家庭菜園など、 7、8割ほどの達成度ながら、それなりの成果をあげることができました。 この成果に満足し、気力が衰えた訳ではないのですが、2021年の年明け以降は、 食べることと日暮れを待ってアルコールを口にすることだけが楽しみといった 虚脱状態がつづきました。
エセ人格者が国の元首になると悲惨なことになる様子を、米国、中国、韓国、 ミャンマーなどで、また身近な日本で、日々、見聞し続けることによって 引き起こされた虚脱症候群に違いないと確信したのですが、 こうしたいい加減なイノウエ説の正否はこの際ほっといて、とにかく家にこもって、 四六時中、GoogleニュースやYahooニュースを見ることを止め、新聞は“旧聞” になるくらいの時間が経ってから読むように生活習慣を改めました。
さらに、ここだけの内緒話ですが、家内が「コロナ感染者・・・」、「スガ 総理・・・」と話し始めたら、「そうだね、そうだね」、「腹立つね」と すかさず同調の返事をして内容については上の空、余計な情報(ストレスの元) を取り込まないように努めました。
そうしたところ、効果てきめん、“コロナうつ”のような虚脱症状は雲散霧消 してしまいました。
その結果生じた心の余裕と持てあましがちの時間を埋めるため、久しぶりに本 でも読もうと本棚を見回したのですが、“コロナ禍の1年 外出自粛で出来た こと:室内整理(断捨離)”によって、ほとんど本が残っていません。そこで、 お気に入り作家(Roald Dahl)のペーパーバックを数冊まとめてAmazonで 購入しました。
ところが、時は春うらら、陽の差し込む窓辺に座しての読書と大学の授業は、 必ずや心地よい眠りにいざなってくれます。
花が咲き始め1年で最も快適な季節、外出自粛といえどもこもり過ぎること もあるまいと、インドアからアウトドアへと方針を改め、久しぶりに外へ 出掛けてみたら、なんと平日にもかかわらず、若者で海辺はいっぱい。 真摯に丁寧な説明をすることもなく、さっさと会見場から去りたげな ウツロまなこ爺っさんの理屈の通らない協力依頼など記憶に留まらず、 ひたすら県をまたがる移動をするな、夜多人数で酒を飲むなと言い続けられて 都内に押し込まれた若者が、さわやかな陽をあびて潮の香りを吸いたくなる 気持ちを理解してあげたい。 しかし、マスクもせずにはしゃぐ若者の群れに入り込む勇気はなく、 やむを得ず自宅裏の“広町緑地”を散策することに方向転換したところ、 これまたかなりの数のご同輩が、春の陽差しに輝く湿地の木道や新緑に あふれる木々に囲まれた山道を楽しまれておりました。
マスクなしで新鮮な空気を吸い込んで戸外で過ごせる場所は、我が家の庭 しかないと悟りました。
そんな時、以前から気に掛かっていたイタ、長年風雨にさらされ腐食し 始めたウッドデッキの“板”の扱いでした。イタんだところを交換してしのぐ、 全面的に作り直す、断捨離の一環でそっくり撤去・廃棄する、の三案択一を めぐって、家内と侃々諤々(かんかんがくがく)の言い争いです。 究極の争点は、それぞれの健康寿命とウッドデッキの耐用年数の見積もりの 違いなのですが、結論としては、まだまだ互いが健康で、ウッドデッキでラン チやお茶、ビール、焼き肉を楽しむことができるに違いないという願望を 優先させ、人間の長寿に合わせウッドデッキを全面的に更新することに なりました。
すでに2度ウッドデッキを作っているため、手順、作成要領はすべて頭に 入っており、簡単に出来上がるはずです。 さらに、往復の通勤時間が4時間、帰宅が深夜におよぶ現役時代に、実質3 ~4日間で作り上げた前回、前々回とは異なり、今回は時間がたっぷりある のです。

まず、CADソフトを使って精緻な設計図を作成した後、所要材料を手配する ためホームセンターへ行ったところ、ゴールデンウィークを控えたDIYフェア が始まったばかりで、2×4(ツーバイフォー)6フィート材が普段の半額 になっており、その日はさらに9掛けで購入できる幸運に恵まれました。
前回、前々回は時間的余裕が無かったため、電動丸ノコ、電動ジグソー、 電動ドライバー、電動ヤスリをフル活用しましたが、今回は、 用途別に手挽きノコギリを3種類、手動ラチェットドライバー、プロ用大 型水準器などを新調し、電動工具は使用しないことにしました。 また、将来の修理、分解・廃棄を容易に するため、丸釘と木工ボンドも一切使わないことにしました。 そして過去の経験を生かし、使用するコーススレッドすべてを (潮風による錆でネジを締め戻せなくなるのを防ぐため) ステンレス製にしました。
能書きが長くなってしまいました。以下、写真の通りです。

ひとつひとつ丁寧に作り込んだため相応の時間が掛かりました、と書けば 聞こえが良いのですが、実態を白状すれば、 2×4材を数本移動してはハアハア、地面近くの作業は膝を付き姿勢 を確認してからオッコラショ、図面で読み取ったばかりの数値はすぐ忘れ、 曲尺(かねじゃく)目盛りの読み間違い、使ったばかりの道具探し、 耳に挟んだエンピツ、ネジ探しなど、つまらないマンガネタの老人その ものでした。 さらに、朝から張り切って作業に取り掛かっても、慣れない仕事に体が 早々に音をあげてしまい、「ま、時間はたっぷりあるわな」と自分に言い聞かせ、 まだまだ陽の高いうちに作業を切り上げ、シャワーを浴び、ごほうびのビール を一杯という繰り返しなので、1週間やそこらで出来上がるはずがありません。
電動工具を使ったら、おそらくスパスパと取り返しのつかない失敗を 繰り返し、もっと日数が掛かったかもしれません。あるいは最悪ケガをして、 完成に至らなかったかもしれません。
いずれにしても、自意識以上に老化が進んでおり、体力、視力、記憶力など が衰えていることを自覚した次第でした。 その一方で、連日のほどよい疲れのせいで食事、酒がすすみ、熟睡 できました。それに世間の雑事(ストレスの元)が入り込む余地が なくなり、虚脱症状どころか実に充実した楽しい日々を過ごすことが できたのでした。

その後、梅雨の到来が近づくにつれ、根拠を示さず安心安全と繰り返す 声がうっとうしくなってきたため、虚脱症予防として、新たなモノ作り に取り掛かったのですが、それについては、またの機会に報告したいと思います。


《追記》                          
『コロナ禍の1年 外出自粛で出来たこと屋外整理』のなかで  
「春になり花が咲き出すのが楽しみです」と報告しました。  
その後(1~4月)の様子をスライドショーでご紹介いたします。