アンポンタン老人 再び難攻不落の城へ

坂部孝夫(20220403)

 私事ですが、実は、この正月過ぎの3連休に、またまたオミクロン第6波の 直前にもかかわらず、例の息子一家で一泊温泉旅行をしてきました。
 今回の旅日記は、前回ご報告しました『アンポンタン老人、恐竜と出会う (20220314)』の続きです。
 前回、第1日目は福井県に鎮座する霊験アラタカな永平寺を参拝後、福井 県立恐竜博物館を見学し、国民宿舎で『越前ガニ』を、私の取り分(つまり、 家族内の力関係の結果)として、足2本だけ食べて第1日目は終わりました。 それではその続きをお話しします。
 それでは、いつものように、始まりーぃ。始まりーぃ。

 第2日目は琵琶湖周遊の旅です。朝8時30分、一泊した国民宿舎を出発。 福井の広い平野を東南へと突き進みます。天気が良いこともあり、日光で雪が 溶け、一斉に田畑から面的にモヤモヤと霧、(いや、水蒸気とも言うべきか) が立ち昇る光景を見て、その神秘さに感動しました。九頭竜川の河口に広がる 福井平野は結構広いと感じ、さすが、福井藩主、越前松平家の豊かさを物語っ ています。JR福井駅の恐竜像を見学後、北陸自動車道へ入ると左に大きな伊 吹山が雪を冠して堂々とそびえ立っています。
右は賤ヶ岳(しずがたけ)、姉川(あねがわ)の古戦場、そして、その奥には、広いベタ波の静かな琵琶湖です。 この地域は琵琶湖の北、湖北地方といいます。

<参考>;この地方は『湖北地方』といいまして、十一面観音菩薩の宝庫です。 京の都から白山への「山岳信仰」の道中のため、十一面観音菩薩が多くの 寺院に奉納されています。私は、渡岸寺や石道寺の十一面観音菩薩を何度 となく拝観しました。

 まず、「長浜城へ登城。」と計画していましたが、お城公園へ入る駐車場 を捜していたところ、満車という看板ばかりです。困ったなぁ~と、徐行運 転で駐車場を捜していたところ、ちょうど道路脇に「長浜鉄道文化館」とい う小さな案内標識がありました。「アレレ。行ってみようか。孫も喜ぶし・ ・・。」ということになりました。いつもの通り、今回も、すぐさま瞬間的 に旅の目的を変更するという、かなり優柔不断な旅です。
 こちらの方は駐車場が混んでいなく、すんなり駐車出来ました。入口で入場 券を買おうと思いましたが、係の人はいません。「すみません。」、「ごめん ください。」などと声をかけましたら、私たちの居ることを察したのか、奥か らボランティア的風貌で、やや太り気味の、どちらかというと愛嬌のない中年 女性の人が出てきました。その人はおもむろに、どっこいしょと言ったか言わ ないか、受付窓口に座り、そして、私たちに入場券を渡す前に切符をもぎり、 半券だけ渡してくれました。合理的ではあるが、何か変な気持ちです。前回お 話しした『福井県立恐竜博物館』でのややこしい対応に比べ、思い切り合理的 でした。満足、満足?

 この文化館は、北陸本線の建設に向けて、多くの人々が期待をしていたこと が分ります。明治時代、関西地方からアジア大陸へ行くのは福井県の敦賀港か ら船で行くのが最も短距離と言うことで、東海道線の米原を出発点とし、長浜 を通り、北へ進む北陸本線の建設が急がれていたようです。明治政府の伊藤博 文等、有名人の書による「石碑」が幾つも展示してありました。

 館内には本物の蒸気機関車(D51)、電気機関車(ED701)が鎮座しています。 孫たちは運転台に上り「次は安城~、安城~。」と言ったり、「次は東京~、 東京~。」と言って遊んでいました。かなり満足した様子です。
 そしていよいよ、『彦根城登城』です。長浜鉄道文化館を見学後、長浜城は 当然ですが、パスして、湖畔を走る道路に沿って移動し、30分程度で彦根市 街へ到着です。小高い丘の上にそびえる彦根城は、3階建ての天守閣で国宝で す。駐車場の確保に時間がかかるほど、人混みがすごく、とてもオミクロン感 染拡大中とは思えない光景でした。小高い丘のふもとに入口があり、入城料 金は、大人 800円、小・中学生 200円です。やはり、シニア料金はありませ んでした。残念。姫路城と同じで、全国のお城管理者が結託(goo辞書:示し 合わせてぐるになること)しているのではないかと勝手に思ってしまいました。 でも、頑張って登城する事にしました。いつものように、手の消毒をアルコー ルでシュッ、シュッ。そしてオデコで体温をチェック・チェック。すべて順調 です。

 入城門をくぐり、城内へ入るといきなりダラダラと長い坂道です。これは 大変、入口に用意されていた、「ご自由にお使いください。」とある竹の杖が 目に止まり、すぐに借りることとしました。それも2本。両手に1本ずつ持っ て悪戦苦闘の登城です。優しい孫は率先して私の腰のあたりを押してくれるの です。やはり、姫路城と同じく『難攻不落の天守閣』です。孫の親切に有難い やら、淋しいやら。
 彦根城は3階建てです。「天守閣の入口に入れば、後は階段を登るだけだ。 頑張ろう。3階なんて姫路城のことを思えば、スイスイ。」と思いました。
 でも、登城前の『だらだら坂』の影響で、既に息切れがしています。内部は 恐竜博物館と同じ程の薄暗い様子にびっくりです。やはり築何百年だけあり、 柱や床は黒光りです(手垢かもしれないけど・・・)。しばらくすると目が慣 れてきました。

 いよいよ階段の前に来て,さらにびっくりです。階段なのか梯子段なのか、 その傾斜は、正に60度を超えているのではないかと思うほど急です。階段の 高さは8~10段程度、それほどでもないので助かりました。孫たちはドンド ン進みます。私は両手に階段の手すりを持ち進みます。
 やっとの事で登城成功。西の方面に見える琵琶湖は水面が薄いブルー色でキ ラキラ輝き、遠くに福井県境の山並みが雪を被り薄い青色のシルエットで、こ れも綺麗に見えました。登城して良かった。井伊直弼もこの景色を見たのかと 思い、感無量でした。再び、孫に感謝、感謝。
 帰りは再び、急な階段を降ります。再び両手で階段の手すりをもって、孫に 腕を取られて降ります。やはり、『難攻不落だ!!』と確信した次第です。

 その後、売店で「おみくじ」を引きました。おみくじの「仕掛け」は人形の 『巫女さん』が神社の中に入っておみくじをお盆の上に載せて持ってくるとい う機械仕掛けです。200円を入れたら,巫女さんは神社のトビラをあけて、 お盆の上におみくじを載せて帰ってくるのですが、お盆には載っていませんで した。「おかしいなあ~。ハズレではないと思うけど?」、そして売店の人に そのことを告げるとお店の人は、「あれぇ~、これで3回目ですぅ~。」と言 いながら、電源を入れ直すと、ガチャガチャと言う大きな音と共に機械は簡単 に正常に動き始めました。再び『巫女さん』が動き出し、間違いなく、おみく じをお盆に載せて持ってきました。おみくじは『小吉』です。孫は二人とも 『小吉』でした。そう言えば、今までどこの神社へ行って「おみくじ」を引い ても、凶、大凶を引いたことはありません。いつも大吉か吉、小吉です。逆に 凶を引くと『大当たり、夢かなう。』なのかもしれません、とへそ曲がりなこ とを考えてしまいました。

 以前、私が子供の頃、父親に連れられて名古屋へ行った時、ヤマガラという 鳥が,父からもらった、確か10円玉(?)を鳥に渡すと,それをくわえ、お 賽銭箱に入れ、鈴を鳴らし、おみくじを神社から加えて持ってくる芸を見た記 憶がありました。ネットで調べたらその画像がありました。でも今は鳥獣保護法 でヤマガラを飼育できないと言うことで、この様なおみくじはない様です。
 いろんなことを思い出しつつ、再び2本の杖をつきながら、彦根城を後にし ました。

 次回は愛知県の犬山城に孫たちを連れて行こうと思っています。挑戦する 気持ちがジワジワと高まってきました。「まだまだ、若いぞぅ~。」
それでは、みなさんさようなら。次回のお話しをお楽しみに。
  『ウォー・ガォー。』そして、『ニン・ニン。』