アンポンタン老人 ミュージアムを訪ねる

坂部孝夫(20220803)

さてさて、同期の皆さま、引き続きお元気でお過ごしのこととお慶び申し上げます。 新型コロナのまん延拡大、第7派が気になるところです。
この様な中、再び息子一家と今度は「日帰り温泉」の旅をしてきました。 今回の旅は、日帰りですので愛知県の北隣り、つまり、岐阜県への旅です。 岐阜県土岐市(ときし)にある「バーデンパークSOGI(土岐市温泉活用型健康増進施設)」です。 公共施設ですので、入泉料は大人600円、子供は300円と安価でした。 しかし、シニア料金はありませんでした。
それでは、いつものように、始まりぃ~。始まりぃ~。

でも、この温泉に行く前に、数年前、毎週日曜日午後8時から放映されている、「NHK日曜美術館」で 紹介されました、多治見市笠原町にある「モザイク タイル ミュージアム」を訪ねました。

この建物は4階建てでして、建築家の藤森照信氏が設計・デザインをしたものです。 上の写真にある一番低いところ(二人の子供がいるところ)が入口です。 この建物は、山を削って陶土(タイルや瀬戸物の原料となる土)を採取している場所(採掘場)を イメージして作った建物です。 つまり、山が半分切り取られている(削られている)のです。 中に入ると様々なタイル製品が陳列されており、懐かしい昭和20~30年代の雰囲気が出ています。 私の家にもあった表面をタイルで覆った、かまど、お風呂がありました。本当に懐かしいです。
まず、1階で受付け。と、その前に、いつもの手の消毒をアルコールでシュッ、シュッ。 そしてオデコで体温をチェック・チェック。すべて順調です。
入場料金を払います。大人310円、高校生以下は無料でした。 多治見市の運営ですので料金は安く、係の人も多くがボランティアの人達です。 本当に親切でした。そのためか、平均年齢も少し低いように見えました。 その中で、一番若いボランティアの人(年齢は50才ほど)に「館内の写真撮影はいいですか?」 と聞きましたら、にっこりして「写真撮影はOKです。」でした。 しかし、こだわりますが、シニア料金はありませんでした。
1階には、ミュージアム・ショップがあります。 冷蔵庫のトビラにピタッと付けるマグネット、タイルの鍋敷き、 そして極めつきは、小さなタイルの詰め込み販売です。 細かなタイル、花びらや葉の形をしたタイルなどなど、『タイル詰め放題』のコーナー。 コップ1杯550円です。550円で買って、何に使うのかな?  おはじき?それとも壁に貼るのかな。不思議なものを売っていると感じました。 でも、私たちがお店にいる20分程度の間、詰め込んで買っている人は、一人としていませんでした。やっぱり。

その他、陳列し、販売している品は、常連のクリアーファイル、 多治見市特産の陶器(織部、黄瀬戸、志野などの雑器(日常使用する陶器))、 イヤリング、ブローチなどの装飾品、そして文鎮などが並べてあります。 私は,文鎮を買いました。一個200円でした。
そして、一気に直線の大階段を4階まで登ります(「上り」と言うより「登り」という雰囲気です)。 老人にはつらい登りでした。手すりを持って、よいしょ。よいしょ。 いつものように孫が腰を押してくれます。有難いことです。 優しすぎて、この厳しい世の中を渡っていけるのかという心配もありましたが、感謝、感謝です。
4階に着くと、そこは「絵タイル」の世界でした。 定番の富士山が多く飾り付けてあり、その中でも、くちびるを赤くした、マリリンモンローの絵タイル (下の写真:左側の奥、薄く映っている)が目にとまります。 その他、動物、三保の松原、江戸城、平安貴族の景色を眺める姿など様々な絵タイルが飾られていました。

次に、3階は、様々なタイルが陳列してあります。 幾何学模様、西洋的な唐草模様、日本独特の格子模様など様々です。 そして、その奥に、タイルが出来るまで(製造工程)やタイルの歴史を紹介したビデオ上映コーナーがありました。 私はそこで足腰の疲れをとるため、約15分間、 ビデオの画面が『終り』と映し出されるまで,一人で見ていました。
2階は,台所やお風呂場を再現したコーナーです。昔の姿そのままに再現されており、 こんなにも様々な所にタイルが使用されていたのかと感心しました。
パンフレットによると、大正3年に始まったタイル産業は戦後の高度成長期の好景気と建築ブームで 一気にその需要が高まり、最盛期には,全国の生産量の86%をこの地で生産していた様です (経済産業省工業統計表による。)。 今では、抗菌・消臭作用を実現したタイルも生産されているようで、 ミュージアムの周りには多くのタイル製造工場が並んでいました。

ミュージアムを見学して町の中を歩くと,びっくりです。様々なタイルで出来たものが町中に設置されています。 本当にタイルの町です。その例を挙げます。
笠原市民センターには、タイルで出来た「看板」がありました。 触ってみましたが,ほんとにタイルで出来た看板でした。 わざわざ、タイルで製作する必要というか、メリットはあるのかと思うのですが・・・・。
またある所では、ごみステーション(ごみ集積場所)がタイルで作成されていました。 タイルで囲まれている空間を見ると,銭湯の湯舟のように見えてしまい、裸で入りたくなります。 「そこまでやるかぁ~。」という感じです。 その他、公園のベンチ、橋の欄干の一部分、水飲み場、家の塀など,町中の至る所がタイルでした。

その後、日帰り温泉である『バーデンパークSOGI(土岐市温泉活用型健康増進施設)』でゆっくり体を休め、 近くの『おばあちゃんの道の駅』(観覧車ほどの大きな水車がグルグル回っていることで有名)へ寄り、 お土産を買って帰りました。面白く、楽しかった一日でした。

それでは皆さん、気温35℃を超える、盛夏の中ではありますが、お元気でお過ごしください。 ごきげんよう。さようなら。また、書きます。

   遠く愛知の地から 坂部孝夫より。