劇映画群水仙

アグリプロダクション制作「群水仙」のこと 井上建雄(20191215)


a つい最近まで私自身『群水仙』について何も知らなかった。
30年ほど前のこと、尾道在住の小川勝利先輩宅に泊めていただいた際「卒業前に片岡(千賀之)たちが作った8mm映画をビデオ化している」 「学生時代の懐かしい姿や風景が沢山写っている」とお聞きした。
いつか見てみたいと思ったが、なにも手がかりもなく、いつしかその8mm映画のことを忘れてしまった。

一作年静岡大学農学部同窓会の歴史保存事業として『群水仙』のDVD復刻版が制作されたと聞く。
「もしやこれかもしれない」と思い出し、DVD『群水仙』と冊子『劇映画群水仙』を同窓会支部より送ってもらった。
届くとすぐに西頭徳三先輩による『劇映画群水仙』を読み始めた。
実際に過ごした場所、よく知る人たちの描写に加え読みやすい文章のため一気に読む進んでしまう。
そして構内の風景や1年先輩の活き活きした姿が当時のまま目の前に現れてくる。
『群水仙』の映像の貴重さと懐かしさに劣らず、むしろ『劇映画群水仙』の文字で著された様子の方が心に刻まれた 我々の学生時代の模様が浮かびあがってくる。
記されている昭和42、43年、我々が同一場所で同じ時を過ごしていたうえに、白水都子、松本高明、小林英昭、天埜博之、 中村重蔵、藤垣順三、大橋真一、・・・・ が文中に出てくるせいもある。
アグリプロダクション(西頭徳三、汐見直行、山田恭平、片岡千賀之、中村元弘)の資金調達の苦労や卒業を間近に 控えた時間との闘いの逸話を読んでいると時空を越えて学生時代に戻ってしまう。
ぜひ同期生の皆には手に取って読んで頂きたいと思う。

また、映画『群水仙』の方にも数多くのsua44同期生が写っている。
(ちなみにキャプションに照明補小林英昭、作曲松本高明、演奏天埜博之、出演白水都子の名前が、クレジットに向暁、 岸本秀正、尾石邦也、松田泉、前川勇、曾根芳彦、藤垣順三、富成清一、長池恭弘、松本高明、黒田博、墨谷吉司、 小林英昭、戸田聖夫、小木曽昇、原島栄一、杉浦久雄、大橋真一、白水都子、天埜博之の名が連ねてある)

ちょうどこのDVDと冊子が届いたころ、中辻さんの計らいで『50年前の磐田マップ』を 作り込んでいた。
『50年前の磐田マップ』に『群水仙』の画像を取り入れることができれば良いなと思い、同窓会支部に画像の利用目的 などを伝え、当ホームページでの使用をお願いした。
結論としては、支部での検討を経て同窓会本部の判断をあおぐことになり、使用不可となった。
「卒業アルバム編集後記」と「群水仙キャプション」・冊子『劇映画群水仙』に記述されていることが sua44ホームページ 掲載の趣旨と同じであることを訴えたが却下された。

今年(2019年)の関東在住新年会の際、そうした経緯と実情を話したところ藤垣さんから「西頭さんに直接電話をしてみたら」と 助言をうけ、電話番号を教えてもらった。
a 電話、手紙で西頭先輩にお願いしたところ、著作権の問題を先輩自ら文化庁に諮ったうえ、静岡大学農学部同窓会本部と 掛け合った結果 sua44ホームページに画像の掲載が可能になった。
(その際『群水仙』の画像利用の際は「アグリプロダクションの協力」を記すことになった;”オレンジ色の文”)
多くの困難を乗り越え、素晴らしい映像を撮り、歴史資産を残してくれたアグリプロダクション(西頭徳三代表)に心より感謝。

6月「ミニ同期会in磐田」の際、短い時間だったがお礼かたがた磐田在住の西頭先輩にお会いすることができた。